韓国ドラマ好きの間では、もはや「伝説級」の一本とも言われる「星から来たあなた」。
2022年には、Amazonオリジナルとして日本版リメイクも配信されました。
ところが韓国版と日本板では評価が真逆。
- 「日本版キャストがイメージと違う」
- 「日本版ひどい…」
- 「韓国版が良すぎて、どうしても比べちゃう」
こんな声もかなり目立ちます。
この記事では、
- 韓国版「星から来たあなた」のキャストと魅力
- 日本版リメイクのキャストや設定
- なぜ「日本版はひどい」と言われてしまうのか
- 日本版ならではの良さ
このあたりを、個人的な感想も入れつつお話させてください!
Kコンテンツ歴約6年
母の影響で韓国にハマる。
勇気がなくて整形は無理。

本家・韓国版「星から来たあなた」

「星から来たあなた」のあらすじ
400年前に地球に落ちてきた宇宙人ト・ミンジュンが、現代で正体を隠しながら暮らしているところに、国民的トップ女優チョン・ソンイが隣に引っ越してくるところから始まるラブファンタジー。
彼はまもなく故郷の星に帰らなければならず、「別れ」が約束された恋に落ちてしまう…という、THE・韓国なシナリオ。
韓国版は全21話構成で、恋愛・サスペンス・ファッション・コメディ全ての要素が詰まった欲張りな作品。
韓国版キャスト一覧と役どころ
代表的なキャストを整理すると、こんな感じ。
- ト・ミンジュン役:キム・スヒョン
クールで無表情なのに、ふとした瞬間の優しさが爆発する宇宙人。
超能力を使うときの静かな緊張感と、ソンイの前でだけ崩れるツンデレ具合が名物です。

- チョン・ソンイ役:チョン・ジヒョン
韓国No.1女優。表向きはわがまま&高飛車だけど、実は繊細で寂しがり屋。
酔っ払って暴走したり、SNSで炎上したり、痛々しいけど愛おしいヒロイン像を作り上げました。

- イ・フィギョン役:パク・ヘジン
財閥御曹司でソンイの幼なじみ。15年片想いし続ける圧倒的わんこ男子。

- ユ・セミ役:ユ・インナ
ソンイの親友にしてライバル女優。フィギョンに片想いしている、切ないサブヒロイン枠。

- イ・ジェギョン役:シン・ソンロク
フィギョンの兄で財閥の常務。鳥肌レベルのサイコ悪役として視聴者のトラウマになった人も多いはず。

- チョン・ユンジェ役:アン・ジェヒョン
ソンイの弟。口は悪いけど姉思いで、ドラマ全体の可愛げ担当です。

韓国ドラマらしく、サブキャラのサイドストーリーまでしっかり描かれているので、誰かしら「推し」が見つかるのも人気の理由だと思います。
韓国版キャストが魅力的な理由
- 「チョン・ソンイのわがままだけど寂しがりなキャラが最高」
- 「主演二人のケミがえぐい」
- 「サブキャストも含めて、全員ビジュアルと演技が揃いすぎ」
といった声が多く、特に主演二人の存在感が圧倒的だという評価が目立ちます。
個人的な印象としても、
- キム・スヒョンの「宇宙人としての違和感」と「恋をした普通の男」を同時に表現できる演技力
- チョン・ジヒョンの場面ごとの表情管理
が素人目に見ても凄いな…と思ってました。
日本版「星から来たあなた」

日本版は、2022年にAmazon Prime Videoで配信され、全10話構成。
- 舞台:現代の日本
- 過去パート:江戸時代に宇宙人が降り立つ設定
- 形式:配信オリジナルの連続ドラマ(全10話一挙配信)
基本のストーリーは韓国版にかなり忠実ですが、時代背景や固有名詞を日本向けにアレンジしています。
日本版キャスト一覧と役どころ
メインのキャストは次の通りです。
- 東山満(ひがしやま みつる)役:福士蒼汰
約400年前、江戸時代に日本へ来た宇宙人。現在は大学講師。
クールで感情をあまり表に出さないところは、ト・ミンジュンと共通しています。

- 笹原椿(ささはら つばき)役:山本美月
人気女優で、性格は高飛車・自由奔放。ただし根はとても純粋。
韓国版のチョン・ソンイにあたるポジションです。

- 宇和島浩哉役:工藤阿須加
椿に想いを寄せる御曹司ポジションで、フィギョンに相当するキャラ。

- 辻雪乃役:福原遥
若手女優。椿のライバルでありつつも、憎みきれない可愛さがある役どころ。

- 坂東麗子役:木南晴夏
ベテラン女優で、芸能界のこわもてポジション。木南さんらしいクセのある芝居が光ります。

- 宇和島雅哉役:今井翼
宇和島家の長男で、裏の顔を持つキーマン。韓国版で言うジェギョン枠です。

このほかにも、笹原椿の家族やマネージャー、メイク、同僚など、日本ドラマらしい「職場&家族群像」がしっかり配置されています。
なぜ「日本版はひどい」と言われてしまうのか?
ここが一番気になるところだと思いますので、主な理由をお話します。
理由① 話数が半分で、ストーリーが圧縮されすぎ問題
韓国版:全21話(1話約45分)
日本版:全10話(1話約45分)
単純に韓国版のほぼ半分の尺しかありません。
このため、
- サブキャラのエピソードが削られがち
- 二人の関係の「距離の縮め方」が駆け足
- 感動やドキドキの「溜め」が足りない
と感じる視聴者が多かったようです。
あるレビューでは、
- 「展開が早くて、感動シーンが少ない」
- 「本家には胸が苦しくなる場面が多いけど、日本版はコメディ寄りに感じる」
と、構成の違いが指摘されていました。
個人的な推測も含めて言うと、日本の配信ドラマは元々「全10話前後」が標準で、制作費やスケジュールの事情もあるはずなので、最初から21話分の濃度を求めるのは難しかったのだろうと思います。
ただ、韓国版の「濃さ」を知っている視聴者ほど、そこに物足りなさを感じてしまうのは自然ですよね。
理由② サスペンス&悪役が弱い
韓国版で強烈なインパクトを残したのが、シン・ソンロク演じる財閥御曹司イ・ジェギョン。
表の顔は洗練された御曹司、裏では冷酷で狂気を感じる悪役というギャップはみんなのトラウマ。
日本版では、今井翼さん演じる宇和島雅哉がこのポジションを担っていますが、視聴者の一部からは
- 「韓国版ほどの“ヤバさ”がない」
- 「不気味さが足りない」
といった声も上がっています。
ここは、そもそも日本の連ドラ全般として「悪役をあまり極端に描かない」傾向があることも影響しているのかなと。
韓国ドラマは悪役がド派手に暴れて、終盤に大きく因果応報…というパターンが多いので、その違いが「物足りない」「薄い」と受け取られやすかったのだと思います。
理由③ キャストへの評価(特にヒロイン)
「日本版キャストそのものがひどい」というよりは、
- 「韓国版キャストのイメージが強すぎる」
- 「そのイメージとの差が大きすぎて違和感が出てしまう」
という感じ。
例えば、
- 福士蒼汰さんの東山満については
「端正な顔立ちとクールな雰囲気が役に合っている」という肯定的な声も多い一方で、
「ミステリアスさや“長く生きてきた重み”がもう少し欲しい」という感想もありました。
- 山本美月さんの笹原椿については
「トップ女優としての貫禄が足りない」という厳しめの指摘が目立つ一方で、
「素の飾らない感じが可愛い」「原作とは別物として観ると好き」という声もあります。
さらに、
- 「久しぶりにこんなひどいリメイクを見た。中途半端にやるならリメイクしないでほしい」
- 「日本版はキャストが悪いというより、演出や脚本がもったいない」
といった声も。
ここからは私なりの推測ですが、
- 韓国版のチョン・ジヒョンがあまりにも「完璧なトップ女優像」だった
- 日本で同じ空気感を出せる女優さんを探すのは、そもそもハードルが高い
- そのうえで、山本さんの持ち味(透明感)を活かす方向の演出に寄せた
のかなと思ってます。
結果として、「韓国版のソンイを期待していた」分、ギャップを感じてしまいました。
わたしは山本美月さんの唯一無二感が好きですし、福士蒼汰さんも仮面ライダーフォーゼの時代も含めて好きです。
なのでこれはキャスト本人というより、企画側が「どこまで韓国版に寄せるか/離すか」の判断をミスった結果なのかなと思ってます。
理由④ 演出・スケール感の差
海外のレビューでは日本版について
- 「メインカップルにケミストリーがあまり感じられない」
- 「セットや映像が小ぢんまりして見える」
といった意見も見かけました。
参照:Letterboxd
韓国版は、特殊撮影やVFX、華やかなファッション、ソウルの夜景など、とにかく「画」が豪華です。
一方で日本版は、配信ドラマとしては丁寧に作られているものの、どうしてもスケール感では本家に敵わない部分があります。
ここも、予算や制作体制の違いがあるので「どっちが悪い」という話ではないのですが、視聴者目線だとどうしても比較してしまいますよね…
日本版ならではの良さもちゃんとある
ここまで「ひどい」と言われる理由を並べてきましたが、実は日本版を好意的に評価している人も少なくありません。
ポイントをいくつか挙げてみます。
① 10話でサクッと観られる
「韓国版21話はちょっと腰が重い…」という方にとって、日本版の全10話はかなりハードルが低くなります。
レビューの中には
- 「テンポが良くて一気見した」
- 「ラブコメとして軽く楽しむにはちょうどいい」
という声もあり、
重めのサスペンスやドロドロが苦手な方には、日本版の方が合うかも。
② 江戸時代パートなど、日本ならではのアレンジ
韓国版では朝鮮王朝時代のフラッシュバックが挟まれますが、日本版ではそれが江戸時代に置き換わっています。
- 和装の福士蒼汰さん
- 時代劇風の映像と、現代パートの対比
このあたりは、日本版ならではのビジュアル的な楽しさがあります。
和装の福士蒼汰さんは一見の価値あり。
③ 「別物として楽しむ」
記事やレビューを読む限り、
- 工藤阿須加さん、福原遥さん、木南晴夏さん、今井翼さんなど
個々の芝居を評価する声もかなりあります。
「韓国版とは別のラブコメドラマ」と割り切って見ると、
- 福士蒼汰さんの、ちょっと不器用な宇宙人っぽさ
- 山本美月さんの、天然でぽわっとした雰囲気
- 脇を固めるキャストの安定感
こういう部分に癒やされる方も多いようです。
- 「最初はチープに感じたけど、途中からは普通に楽しめた」
- 「ケミがゼロとまでは思わない。軽いロマンスとして見るならアリ」
といった意見もあり、「大絶賛ではないけれど、そこまでボロクソでもない」という意見もありました。
韓国版と日本版、どうやって見るのがおすすめ?
私なりに、視聴順のおすすめをまとめると…
① 王道の「韓国版 → 日本版」の順
- 物語としての完成度、キャラクターの厚みを味わいたいなら、まず韓国版。
- そのうえで、「同じ設定で日本だとこうなるんだ」と比較しながら日本版を観る。
この順番だと、日本版の物足りなさも含めて「リメイクって難しいなあ」と楽しめます。
② 時間がない人は日本版から
一方で、
- 長編ドラマがそもそも苦手
- まず世界観だけ知りたい
という方には、日本版を入口にしてから、気に入ったら韓国版にステップアップする、という流れもアリだと思います。
その場合、
- 「日本版はあくまで“ダイジェスト+日本アレンジ版”」
- 「本気で泣きたい&キュンキュンしたいなら韓国版」
くらいの気持ちで構えておくと、どちらも楽しめるはずです。
まとめ:日本版は「ひどい」だけで切り捨てるのはもったいない
ネット上ではどうしても「韓国版が神作すぎる → 日本版が叩かれる」という構図になりがちですが、
実際に感想を追ってみると、
- 構成や演出面での物足りなさ
- 悪役やサスペンスの薄さ
- 韓国版キャストとのイメージギャップ
といった「比較ゆえの厳しさ」が大きいと感じました。
一方で、
- 全10話でサクッと観られる気軽さ
- 日本ならではのアレンジやキャスティングの面白さ
- 「別物のラブコメ」として楽しんでいる視聴者もいること
これもまた事実です。
個人的には、
- 恋愛ドラマとしてガッツリ浸りたい → 韓国版
- 軽い気持ちで、推し俳優の新しい一面を見たい → 日本版
と分けて考えるのが一番幸せかな、と思います。
もしまだどちらも観ていないようでしたら、まずはご自身の「今の気分」に合いそうな方から、ぜひ一度覗いてみてください。
そのあとで「やっぱり本家も気になる」「日本版もどうだったのか見てみたい」となったら、
二つを見比べるのも、ドラマファンとして最高に楽しい時間になると思いますよ!

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