「韓流」という言葉が日本で流行り、韓国映画も日本に広く普及するようになりました。
アクションやホラーが目立ちますが、甘く切ない初恋の物語から笑いと共感たっぷりのラブコメディまで、多彩な恋愛作品もあります。
ここでは2010年以降に日本で公開され、高評価を得ている韓国恋愛映画を10本厳選しました。
ラブコメ・純愛・悲恋など、おすすめの「韓国の恋愛映画」について、各作品の主要キャスト・あらすじ・評判をまとめてご紹介します。
Kコンテンツ歴約6年
母の影響で韓国にハマる。
勇気がなくて整形は無理。

1. ただ君だけ (2011年)
主要キャスト: ソ・ジソブ、ハン・ヒョジュ
あらすじ: かつて将来を嘱望されたボクサーだったチョルミン(ソ・ジソブ)は、過去の事件をきっかけに心を閉ざして孤独に暮らしていた。そんな彼の前に、目が不自由だが明るく前向きな女性ジョンファ(ハン・ヒョジュ)が現れる。
互いに惹かれ合う二人だったが、ジョンファが失明した原因がチョルミンの過去と関係していることが判明し、チョルミンは彼女の目の手術代を稼ぐため自ら危険な賭け試合に臨むことを決意する。
評判: 王道の純愛ストーリーで「泣ける」「傑作」との声が多く、視力を失ったヒロインを演じるハン・ヒョジュの演技や、ソ・ジソブが高く評価されています。
あらすじを見るだけでも分かる通り、感動的なストーリー展開でラストは号泣必至。
二人の視線の演技や劇中の細やかな演出にも「胸が熱くなった」という意見がありました。
純粋で一途な愛の結末、ぜひご覧ください。
2. ビューティー・インサイド (2015年)
主要キャスト: ハン・ヒョジュ、パク・ソジュン、上野樹里 ほか(総勢123人が主人公役)
あらすじ: 家具デザイナーのウジンは18歳の頃から、目覚めるたびに性別も年齢も異なる別人の姿になってしまう不思議な体質に悩まされていた。
ある日、偶然立ち寄った家具店で美しい女性イス(ハン・ヒョジュ)に出会い、一目で恋に落ちる。
毎日姿が変わるウジンは、毎回「初めて来店した客」を装って店に通い続け、やがて意を決してデートに誘う。
しかし一緒に過ごしたロマンチックな3日間の後、眠りから覚めたウジンはまた別人の姿に変わってしまい…。
外見が毎日変わる青年とヒロインの恋の行方を描いたファンタジー・ラブストーリーです。
評判: 特殊な設定と切ない純愛物語が融合している傑作。
「毎日違う姿になる主人公」という感情移入しにくいはずが、恋愛模様の描写が上手く、心打たれるという声多数。
映像の美しさやお洒落な雰囲気も高評価で、CM業界出身の監督だけあって「映像がすごく綺麗」。
相変わらずハン・ヒョジュは美しく、その演技力から「あり得ない話なのに感動させられた」という意見もありました。
豪華なキャスト陣(上野樹里やパク・ソジュンなど)の登場も話題となり、「俳優探しも楽しい」「キャストが豪華で満足」とストーリー以外でも楽しめる作品。
3. 最も普通の恋愛 (2019年)
主要キャスト: キム・レウォン、コン・ヒョジン
あらすじ: 恋人に婚約を破棄され酒びたりの日々を送るジェフン(キム・レウォン)と、浮気男の元カレにうんざりし恋愛に疲れているソニョン(コン・ヒョジン)は、同じ職場で出会ったばかり。
恋愛下手な大人同士の二人は最初はいがみ合うものの、失恋の痛手を抱える者同士として次第に打ち解けていく。
酔った勢いで電話をかけ合ったことをきっかけに距離が縮まり、お互い傷つきたくないと恋に臆病になった心を抱えながらも、少しずつ本音で向き合うようになる――。コメディでありながらも大人の恋愛をリアルに描いた作品。
評判: コン・ヒョジンとキム・レウォンという実力派主演二人の演技力の高さをこれでもかというくらい味わえる作品。
「安定の可愛さ」「大人の恋愛めちゃくちゃいい」など評判も上々。
特にコン・ヒョジンの“小悪魔メイク”が話題になりました。
二人の酔っ払い漫才のようなやり取りには「笑えて共感できる」という意見が多く見られます。
「肩の力を抜いて楽しめる大人のラブストーリー」と言えるでしょう。
4. 恋愛の抜けたロマンス (2021年)
主要キャスト: チョン・ジョンソ、ソン・ソック
あらすじ: 恋愛に疲れ「もう恋愛はこりごり」と宣言したジャヨン(チョン・ジョンソ)は、寂しさを紛らわすため出会い系アプリで割り切った関係の相手を探すことに。
一方、雑誌編集部で働くウリ(ソン・ソック)は、経験もないのに18禁恋愛コラムの執筆を任され、ネタ探しのため同じアプリに登録する。
偶然マッチングした二人は、お互い本名も本心も隠したまま出会い、「恋愛抜き」の関係を始めるが……。
恋愛は無用と割り切った大人同士が予想外に惹かれ合ってしまう様子を描いた、大人向けラブコメディ。
評判: 恋愛は無用と割り切っているが故の生々しい会話や、現代のマッチングアプリ文化をユーモラスに描いた作品として好評で「韓国映画らしい人間描写とテンポの良い会話劇が楽しめる一作」。
ストーリーもテンポが良く、ダレることなく一気に見れる。
主演ソン・ソックは繊細な草食系男子役を好演し、「ソン・ソックの新しい一面が見られる」ところも高評価。
恋愛に臆病なアラサー世代には刺さる一本。
5. その日の雰囲気 (2016年)
主要キャスト: ムン・チェウォン、ユ・ヨンソク
あらすじ: 10年付き合った恋人がいるスジョン(ムン・チェウォン)は、出張で乗ったソウル発プサン行きの高速鉄道KTXで隣席になった見知らぬ男性ジェヒョン(ユ・ヨンソク)に突然ナンパされる。
「今日一日でいいから君と寝たいんだけど?」ーーあまりの非常識さにスジョンは怒り絶句する。
しかし目的地に着くまでの数時間、ひょんなことから行動を共にすることになった二人は、お互いの意外な一面に触れていく。
出会い最悪の男女が旅の途中で心を通わせていくさまを描いた、大人のロマンチック・コメディ。
評判:個人的にはなぜかTHE・韓国の恋愛映画という印象を持った作品。
出会いはワンナイト目的ながら、二人の関係が意外に温かくときめく物語に展開していく様子は一見の価値あり。
最初は反発しあっている二人の距離感の変化がメロい。
列車内や旅先での何気ない会話のやりとりも『ビフォア・サンライズ』の韓国版のようでワンナイト目的であることを忘れさせるエモさがあります。
ムン・チェウォンとユ・ヨンソクの相性も抜群で、「大人のラブコメとして軽快に楽しめる」「見終わった後に心が温まる」とSNSでもポジティブな感想が目立ちました。
最後にはちゃんと胸がときめく作品。
6. 今日の恋愛 (2015年)
主要キャスト: イ・スンギ、ムン・チェウォン
あらすじ: 天気予報士として人気のヒョヌ(ムン・チェウォン)と、小学校教師のジュンス(イ・スンギ)は、小学生時代から何でも話せる親友同士。
18年間お互いを異性として意識せずに過ごしてきたが、実はジュンスはずっとヒョヌに片想いしていた。
ある日、ヒョヌが不倫していた先輩に振られて泥酔し、ジュンスは彼女を慰めるうちに思わず秘めていた想いを告白してしまう。
しかしヒョヌから返ってきた答えは、「あなたにはときめかないの…」。
それでも諦めきれないジュンスは「絶対にときめかせてみせる!」と宣言し、ヒョヌにアプローチを始めるのだが――。
幼なじみの友情が恋に変わるかどうかを描いた王道ラブストーリー。
評判: まさに定番・王道のラブストーリーながら、最後まで楽しく観ることができる。やはり定番には定番の良さがあることに気づける作品です。
ムン・チェウォンとイ・スンギの掛け合いが面白く、親友から恋愛に発展していく過程も飽きずに見れる。
酔っ払ったヒロインをおぶって送るシーンなど王道のときめき要素が満載。
「程よくキュンがあって、定番だけど最高」です。
ドラマでおなじみの二人の再共演という点でも話題を呼び、劇中には他作品への小ネタやカメオ出演もあり違った面でも楽しめる作品になっています。
後味もハッピーなので、とにかく見終わった後は幸せな気分に浸りたい方におすすめ。
7. 君の結婚式 (2018年)
主要キャスト: パク・ボヨン、キム・ヨングァン
あらすじ: 高校3年の夏、ウヨン(キム・ヨングァン)は転校してきたスンヒ(パク・ボヨン)に一目惚れする。
純粋で一直線なウヨンの猛アタックに次第に心を開いたスンヒだったが、家庭の事情で突然町から姿を消してしまう。その後、大学に進学せず腑抜けていたウヨンだったが、ある日手に取った大学案内パンフレットにスンヒの姿を見つけ、一念発起。
同じ大学に合格したウヨンはついに再会を果たすが、スンヒにはすでに新しい恋人がいた…。
高校生から社会人になるまでの10年間、何度もすれ違いながらもお互いを想い続けた二人の初恋の行方を描く青春ラブストーリー。
評判: タイトルがもう切なく、実際苦しいほどに切ない作品。
韓国で大ヒットしたのも頷けるほど、想像以上に面白く、ラストは号泣必死。公共の場では見ないほうがいい。
純粋で一途なウヨンと、現実にもまれながら揺れるスンヒの姿には共感しっぱなし。
繰り返しになりますが、ラストシーンは必見。
まるで初恋の思い出が蘇るようでした。初恋の思い出なんかない、という方でもきっと脳内には存在しない記憶があふれ出るはず。
主演パク・ボヨンとキム・ヨングァンの演技も素晴らしく、高校生から大人への成長をリアルに演じています。
また、友情や家族愛も自然に描かれているため、恋愛一辺倒だと疲れる、という方にもおすすめ。
8. 私のオオカミ少年 (2012年)
主要キャスト: ソン・ジュンギ、パク・ボヨン
あらすじ: 病弱で心を閉ざした少女スニ(パク・ボヨン)は、静かな田舎の村で言葉を話せず野生児のような少年(ソン・ジュンギ)と出会う。
人里離れた森の中で一人で生きてきたらしいその少年を家族は「チョルス」と名付け、世話をすることに。
最初は警戒心むき出しだったチョルスだが、スニは根気強く人間の言葉やマナーを教え、次第に二人は心を通わせていく。
しかし村人たちは彼を危険視し、やがて悲しい別れの時が訪れる…。
人ならざる少年と少女の純愛を描き、大ヒットを記録したファンタジックなラブストーリー。
評判: こちらも韓国映画らしく、突飛な設定と純愛要素を高度な次元で融合させた大傑作。
世界観が素晴らしく、「ファンタジーは絶対ダメ」という方でなければ実はすんなり楽しめる。
よく練られた脚本と、ソン・ジュンギ&パク・ボヨンの演技力で視聴者をぶん殴ってきます。
特にソン・ジュンギは人間離れした少年をセリフなしで演じきっており、それだけでも一見の価値あり。
ラストシーンを思い出すと、切なすぎて仕事が手につかなくなるので日曜日の夜とかには見ないほうがいい。
ファンタジーNGでなければ一度は見てほしい傑作。
9. 建築学概論 (2012年)
主要キャスト: オム・テウン、ハン・ガイン、イ・ジェフン、ペ・スジ
あらすじ: 建築士のスンミン(オム・テウン)の元に、15年ぶりに大学時代の初恋相手ソヨン(ハン・ガイン)が現れ、自宅を建ててほしいと依頼してくる。
一緒に家を造り上げていくうちに、二人の間には「もしかしたらあの時は恋だったのかもしれない」と胸が疼くような青春の記憶が蘇り、新たな感情が芽生え始める…。
現在と過去が交錯しながら、学生時代の初恋の思い出と15年後の再会を描いたラブストーリー。
評判: 韓国の恋愛映画らしさが爆発した良作。
建築や家を通して想いが形になる演出が素晴らしい。
初恋のドキドキと、初めての失恋で味わうなんとも言えない気持ちを思い出させる作品でした。
こういうテーマを扱わせたら韓国が一番、というのを再認識させられる脚本に加え、ペ・スジのビジュアルと初々しい演技が最高の結果になっています。
日本でも名作として名高い一本。
シングル・イン・ソウル
こちらは別記事にまとめているのでそちらをどうぞ



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